中国で就職した時の苦労話しと、これから働く人にアドバイス(Sさん)

中国で就職したSさんに苦労話とアドバイスをお聞きしました。
中国で苦労したこと
まず何と言っても、「言葉」と「文化」の点に尽きます。
言葉の点に関しては、大学で勉強して、実地で経験を積んだとしても、
やはり土地によって方言や言い回しの違いがあるので、
参考書通りにはいかないというのが主な印象でした。
外国語の勉強には付き物の、
発音やイントネーション(中国語の場合は声調)が正しくないと通じず、
簡単なセリフ一つとっても通じず苦労しました。
職場で頼みごとをしたいとしても細かいニュアンスまで通じず、
日本語との共通の文字である漢字を駆使して、
なんとか言いたいことが多少通じるので、
一つの作業が終わるまでだいぶ時間のロスを感じます。
文化に関しては、多少言語に通じるものもあるのですが、
日本人のように「空気を読んでもらう」ということがないので精神的に苦労しました。
中国人と仕事する場合は、何事もはっきり言わないといけないので、
相手との関係がギクシャクすることを恐れて遠回しな言い方をすると、
それだけで仕事の効率が下がってしまいました。
中国人は職場でも昼休みをきっちり取るので、
昼休み返上で仕事をしてもらおうというのは期待できないということと、
仕事中でも携帯を見たり電話したりメールするのは当たり前なので
(仕事の種類にもよると思いますが)そこで自分の気持ちをイライラさせないように
コントロールするのに時間がかかりました。そこはけっこう苦労しました。
仕事とは関係ない分野では、
突発的な病気やケガの時にとっさに使える会話や単語、
最寄りの信頼のおける病院を把握していなかったので、
緊急事態の際にかなり焦りました。
これから中国で働く人にアドバイス
海外へ行くというのは勇気がいりますよね。
私の場合は言葉が通じないこと、文化を理解することが一番苦労しました。
でも結局は「心」なんだということがわかりました。
もちろん正しい発音や正しい知識や理解というのは大前提ですが、
それと同じくらい心で相手を思いやることができるかが一番大事だと思いました。
相手のためを思う気持ち、自分より相手を尊重する気持ち、
相手を理解したいという気持ちは本当に大切だと実感しています。
綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、結構それは自分で思う以上に役立っています。
言語を勉強するのもよいですし、
仕事の取り組み方や姿勢について赴く国の背景を理解するのもとても大切だと思います。
でも最終的には人と人とのつながりなので、
そこの部分を感じられるようになれば海外で働くことは大きな障害にはなりません。
仕事と関係ない分野でのアドバイスとして、
日本語の通じる病院やお店が少ない場合に備えて、
突発的な病気やケガ、大事に至りかねない出来事のために、
使える単語や病院などをあらかじめ把握しておくとなんぞの時に安心です。
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以上、「中国で就職した時の苦労話しと、これから働く人にアドバイス(Sさん)」でした。
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この記事の投稿日:2016年03月10日
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